DISHの治療について

DISH、diffuse idiopathic skeletal hyperostosis=びまん性特発性骨増殖症の治療は

・痛みやこわばりを軽減し和らげること、
・進行を予防、遅延、停止させること、
・糖尿病や脂質異常症などの背景因子を治すこと
・合併症を予防すること

です。

 

DISHに関して、特効薬的に治療できる、というものはまだなく、まだ調査の段階です。

 

基本的には、変形性関節症と同様な治療方針を行っていきます。今後、新しい治療が出てくるかもしれませんが、現在はそのような対処になります。血清のIGF-1濃度の測定が、DISHの進行や寛解のマーカーになりうるかもしれないと言われています。

 

 

痛みやこわばりに対する対処

 

症状を軽減する方法の論文は少ないです。
軽い運動、温める、鎮痛薬、NSAIDsが有効であるだろうという報告がいくつかあります。

 

症状のある腱付着部炎は、局所の痛みや腫脹を改善する必要があります。方法としては、足底腱膜炎であればインソールを調整したり、他部位であればバンデージをしたりすることで解消します。

 

局所のステロイド+局麻投与は、重篤な症状を一時的に改善するかもしれないと言われています。

 

 

減量や、脂質異常症や糖尿病などを治療し、進展を抑制し、合併症予防を行っていくことが推奨されています。