DISHと後縦靭帯骨化症(OPLL)
DISH:diffuse idiopathic skeletal hyperostosis=びまん性特発性骨増殖症は、後縦靭帯骨化症(OPLL)を合併しやすい疾患です。
後縦靭帯骨化症とは、椎体の後面に骨化、石灰化を起こす病気で、脊髄を狭くしてしまうため、神経症状も出ることがある病気です。
これは、OPLLとDISHが合併している例です。
OPLLも、糖尿病や肥満などがリスク因子となるため、DISHになりやすい人はOPLLもなりやすいということの説明になりますが、それに加えて遺伝的な要素もあるようです。後縦靭帯骨化症は、DISHと近い関係があり、 COL6A1という、OPLLの原因遺伝子の候補となっている遺伝子は、日本人のDISHと有意に関連しているという報告があります。