DISHとheterotopic ossification(異所性の骨化)

DISHでは、整形外科の手術後などにheterotopic ossification(異所性の骨化)が起こることがあります。もともとDISHでは、靭帯などに骨化を生じやすく、例えば脊椎にDISHがある患者では、高い確率で腸腰筋腱や仙結節靱帯の骨化が起こっている、というような報告もあります。

 

異所性の骨化を起こらないようにするために、いくつかの治療的な介入方法が研究されていて、周術期にNSAIDsを使用したり、VitK、放射線照射は、有効であるという報告があります。一定の見解があるものではないので、現時点でどうか、と常に最新の情報にアップデートしていく必要があります。

 

また、そもそも転倒や、外傷での合併症が増えやすいということを認識しておき、そういった整形外科的な処置を減らしていく、という注意が重要です。