DISHと背中の痛み

DISHとはdiffuse idiopathic skeletal hyperostosis=びまん性特発性骨増殖症のことで、無症状で骨の変形や少しずつ進んで行ってしまう場合もありますが、症状が出るばあいには、朝のこわばりの症状や、背部や腰部の痛み、運動の可動域制限がみられます。

 

腰の痛みの強さは、変形性腰椎症と同じくらいの痛みの強さが出うるため慢性的に腰が痛いという人の中にDISHの患者さんが一定数居ます。
痛みは、脊椎だけえなく、、 costosternal (肋胸骨)、胸鎖関節に出てくることがあります。

 

痛みの強さや、機能障害は、健常人に比べると明らかにあり、脊椎症の人とは同じくらいの痛みです。痛みだけで変形性関節症と区別することは難しいですが、痛みの部位などで区別することができます。

 

典型的な部位の違いには、変形性関節症は頸椎の下部と腰椎の下部の痛みが出てくる。胸椎に症状が出てくることは少なく、出てくるとしても進行した変形性関節症の場合です。逆に、DISHでは胸椎に症状がでやすくなります。

 

DISHと背中の痛み

 

上の図と比べていただくと、胸椎の痛み、腰椎の痛み、頸椎の痛みは痛みの部位である程度判別することができます。

 

DISH=びまん性特発性骨増殖症 では、胸椎に症状が出やすく、
変形性関節症では、頸椎や腰椎に症状が出やすいです。

 

 

変形性関節症は、摩損、摩滅による痛みと変形です。摩擦するということは、つまり動きが大きい部位である頸椎や腰椎に起こりやすいです。。胸椎はあまり動きません。